映画
○コンタクト
地球外知的生命体との接触(コンタクト)までの場面が自分が体験しているかのように感じ、見ていて身体に力が入った。神の存在について、キリスト教的正しさを押し出しているようなのが気になった。原作を読み、原作者のカール・セーガンのNHKでの特集を見て、カール・セーガンの考え方が分かった。もう一度見に行った。搭乗者の選考、戻ってきてからの世間のいやらしさ、無理解、固い頭にじれったくなり、いらだった。
○イルマ・ヴェップ
映画の中で黒いラバースーツに身を包み、フランスでマギー・チャン主役で映画を撮るという構想がおもしろい。映画中映画のマギー・チャンは化粧が濃かったが、映画の中のマギー・チャンはそのへんにいそうでかわいい。
○THE END OF EVANGELION
テレビでは見ていて恥ずかしくなることもあったが、夏の映画のサートインパクトのビジュアルイメージに圧倒された。身体変容と、バカバカしいほどのスケール感。監督は中学生くらいに考えているようなことをもちつづけたまま大人になったと思う。”逃げちゃダメだ”は嫌い。
○未来世紀ブラジル
とぼけながら悲惨になっていく
○神戸で見た小悪魔特集
何が何でも首ったけのブリジット・バルドー、狂ったバカンスのカトリーヌ・スパーク、月曜日のユカの加賀まりこがかわいい。特にブリジット・バルドー
ビデオ
○007カジノロワイヤル
007シリーズのパロディもの。バート・バカラックの音楽が聴きたくて見た。ティファナ・ブラスのタイトル曲にのった配役の飾り文字のアニメーション、ばかばかしい話の展開、安直なお色気。
○燃えよドラゴン
カンフー=ジャッキー・チェンののりかと思っていたが、有名だから見てみた。しびれた。クール。かっこいい。「ドラゴン危機一髪」「ドラゴンへの道」のリバイバル上映まで見に行った。
○地下鉄のザジ
軽妙
○レイ・ハリーハウゼンのコマ撮り人形アニメ
カクカクした不自然さが不気味なリアルさを醸し出す。「恐竜グワンジ」「SF月世界探検」「アルゴ探検隊の大冒険」「タイタンの戦い」「恐竜時代」(このアニメーションはジム・ダンフォース)のビデオを買った。
CD
○ソフトロック
60年代後半のコーラスを駆使したキャッチーで美しいメロディ。特にビーチ・ボーイズ、フォー・シーズンズは60年代のものは一通り聴いた。他に、フリー・デザイン、ミレニウム、ハーパース・ビザール、パレード、ファウンデーションズ、フォー・キング・カズンズ、ゾンビーズ、アルゾ&ユーディーンなど
○イタリアの60年代後半を中心とする映画音楽
特にアルマンド・トロヴァヨーリ「La Famiglia Benvenuti」スキャットはじけるハモンドオルガン。「黄金の七人 7×7」これもスキャット。“スキャット満載”とかあおり文句が書いてあってもたいして入っていないことが多いが、この二つは満足。「女性上位時代」「あひるのオレンジ風味」「あんなに愛しあったのに」実際に映画を観たら、ちょっとお洒落なお色気コメディーやメロドラマだったりするのだろうけれど、哀愁のあるメロディーもあるが、決して悲しい音楽ではなく、ときにユーモラス。軽やかな音楽を聴いていると、性の愛すべき愚かさと素晴らしさ、日常的な中にあるささいなこと、しかし時間の経過による積み重ねで、後戻りのできない、とりもどすことのできないもの・ことの悲しさを感じる。
○スキャット、コーラスを主体としたジャズ・ヴォーカル。ジャッキー&ロイ、スウィングル・シンガーズなど。
美術
ここ最近、あまり見に行かなくなったが特に見たいものは、東京、豊田へ見に行った。
○ルイーズ・ブルジョア(横浜美術館)
ここ数年、影響を受けた美術家の一人。
○ジェームズ・タレル(埼玉県立近代美術館)
世田谷でも見た。4mくらいの球の中にCTスキャンか火炎のように横になって入っていき、全視野の中で色が変化し、明滅する光。距離感、物質感はなくなり、色が色そのものとして眼の中に覆い広がる。かつてない体験に思わずにやけて笑い声というか歓声をあげてしまった。
○トニー・アウスラー(ギャラリー小柳)
てるてる坊主のような人形にビデオ・プロジェクターで顔が写し出さされる。笑ったり、うめいたりして、体まで動いて見えた。
○ジョゼッペ・ペノーネ(豊田市立美術館)
角材や古い柱の中から同じ年の年輪に沿ってほり出していくと、昔の一本の木の姿が現れてくる。
○ヘンリー・ダーガー(ギンザ・アート・スペース)
大人たちと男性性器のある少女たちの王国との戦争の壮大な物語を、グラビアの少女を転写して大画面に群集を配して描き、半生をかけてつくりあげた。死後部屋から発見された。
本
○音楽を聴く、CDを買う上での入門書として・・・「SOFT ROCK A to Z」(VANDA編)「サマーデイズ、ビーチボーイズに捧ぐ」(中山康樹)「the beach boys complete」(VANDA編)「これは恋ではない 小西康陽のコラム1984-1996」「モンドミュージック」「モンドミュージック2」
○「言語表現法講義」(加藤典洋)とその中で教科書と副読本としてあげていた「高校生のための文章読本」「高校生のための批判入門」
「文章心得帖」(鶴見俊輔)文章を書くと言葉、考えをはっきりさせなければならなくなる。苦しく、頭を悩ませるが、文章を書くことはおもしろい。紋切り型をさける。自分の今立っているところから考える、などとてもわかりやすく、参考になった。
○映画「コンタクト」を見てからはじまったSF映画の原作めぐり。「コンタクト」(カール・セーガン)「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」(アーサー・C・クラーク)「ソラリスの陽のもとに」「スタニスワフ・レム)「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(フィリップ・K・ディック)「未来映画術、2001年宇宙の旅」(ビアーズ・ビゾニー)
○「ROAD SIDE JAPAN 珍日本紀行」(都築響一)キッチュでガジェットな珍名所を紹介。秘宝館に行きたい。いや、つくりたい。
○「不良のための読書術」(永江朗)“大人の不良”という考えに共感、強化。
○「映画秘宝セクシーダイナマイト猛爆撃」お色気映画の特集
○「ラブ&ポップ」援助交際ものかと敬遠したが、“トパーズ”という副題では読まないわけにはいかない。特殊な状況ではなく“普通の援助交際”で描いてほしかったが、“トパーズ”だからこうなるのか。
○「アイドルという人生」精神的に未成熟な状態で華やかな虚飾の世界に入り、その後どうなるのか。破滅する・・・とか、また違う自分を発見する・・・とか。に興味がある。一人一人のつっこみ方が足りなかった。
○町野変丸、エロ漫画家。身体変形。
テレビ
続けてみたのは「ER」「ビバリーヒルズ青春白書」「ふぞろいの林檎たち」のみ。
ラジオ
○サンデー・ソング・ブック(山下達郎・FM大阪)
○ポップス・グラフィティ月曜日(萩原健太・NHKFM)
両方ともオールディーズ専門のプログラム。MDでエア・テェックし、編集。後者では特に、ビーチ・ボーイズ‘68以降の特集。ペットサウンズセッション特集(ゲストは山下達郎)
○FMシアター(NHKFM)
断続的に15年以上聴いている。